「OCNインターネットとGMOとくとくBBは何が違うの?」
「どっちを選んだらいいのか分からない・・」
ドコモ光を申し込む上で悩ましいのがプロバイダ選びですよね。
ドコモ光のプロバイダは20種類以上ありますが、特に人気が高いのが公式プロバイダのOCNインターネットと高額キャッシュバックで有名なGMOとくとくBBです。
結論から言うと、どちらがおすすめできるかは状況によって変わります。この記事では、料金・速度・キャンペーンなど軸にOCNインターネットとGMOとくとくBBを徹底比較。
ドコモ光のプロバイダが決まらない人は、ぜひ参考にして下さいね。
OCNインターネット・GMOとくとくBBの利用料金を比較
まずは、OCNインターネットとGMOとくとくBBの利用料金について、
- 月額基本料
- 初期費用
- 違約金
- オプション
- 工事費
の5項目で比較してみましょう。
参考:ドコモ光の料金(OCNインターネット・GMOとくとくBB共通)
月額料金 | ||
---|---|---|
1ギガ | 10ギガ | |
月額料金 (2年定期契約) |
戸建て:5,720円 マンション:4,400円 |
6,380円 |
最大通信速度 | 1Gbps | 10Gbps |
スマホセット割 | 適用可 ※最大1,100円割引 |
|
工事費 | キャンペーンにつき無料 ※通常22,000円 |
|
初期費用 | 3,300円 |
月額基本料は同じ
OCNインターネット・GMOとくとくBB共に月額基本料は変わりません。料金プランは、1ギガ(最大1Gbps)と10ギガ(最大10Gbps)から選択しますが、どちらも同料金です。
月額基本料の比較
プラン | OCNインターネット | GMOとくとくBB |
---|---|---|
1ギガ | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 |
|
10ギガ | 6,380円 |
※初月料金は日割り請求
ドコモ光は20種類以上のプロバイダが存在しており、タイプA/B/Cによって料金が少し異なります。OCNインターネットとGMOとくとくBBは共にタイプAに属しており料金は同じです。
ちなみに、タイプAはタイプB・Cより安いため、最もお得なプロバイダ分類となっています。
初期費用は同じ
ドコモ光の契約時は、OCNインターネット・GMOとくとくBB共に初期費用が発生します。金額はどちらも同じです。
初期費用(契約事務手数料)
- OCNインターネット:3,300円
- GMOとくとくBB:3,300円
ちなみに、他のプロバイダもすべて初期費用の金額は統一されています。初期費用はドコモ光に限らず、ほとんどの光回線サービスで支払いが必須です。
違約金は同じ
OCNインターネット・GMOとくとくBB共に契約期間は2年です。2年後に自動更新されますが、更新月以外に解約すると違約金が発生します。
違約金の金額はどちらも変わりません。
違約金の比較
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
---|---|---|
1ギガを解約 | 戸建て:5,500円 マンション:4,180円 |
|
10ギガを解約 | 5,500円 | |
契約期間 | 2年(自動更新) |
更新月に解約した場合は、違約金はかかりません。
独自オプションはOCNインターネットが充実
ドコモ光電話やドコモ光テレビなどドコモが提供するオプションの他に、プロバイダ独自のオプションがあります。
OCNインターネットとGMOとくとくBBを比較すると、OCNインターネットの方がオプションの充実度が高いです。
OCNインターネット
- OCNプレミアムサポート:月額660円
- ウイルスバスター クラウド 月額版:月額627円 ※1年無料
- マイポケット:月額330円
- メールウイルスチェック:月額220円
- 迷惑メールブロックサービス:月額220円
- OCN開通とことんサポート:訪問料5,500円/回~ ※初回無料
GMOとくとくBB
- 訪問サポート:訪問料6,600円/回~ ※初回無料
- マカフィーマルチアクセス:月額550円 ※1年無料
有料サポートを受けたい人や迷惑メール関連のオプションを利用したい人は、OCNインターネットを選んだ方が安心できるでしょう。
工事費はどちらも無料
工事費は、OCNインターネット・GMOとくとくBB共に22,000円かかります。しかし現在は、ドコモ提供の公式特典により工事費は無料です。
一般的な光回線では、工事費と同額の割引を分割で受けることによる実質無料ですが、ドコモ光の工事費は残債が残らない完全無料となっています。
スマホセット割はどちらも対応
ドコモまたは格安プランのirumoでスマホを利用中の人は、スマホセット割を適用できます。割引額は、OCNインターネット・GMOとくとくBB共に変わりません。
スマホセット割
料金プラン | 割引額 (1人あたり) |
|
---|---|---|
eximo | 1,100円 | |
irumo | 3GB以上 | 1,100円 |
0.5GB | 割引なし | |
5Gギガホ プレミア/5G ギガホ | 1,100円 | |
ギガホ プレミア/ギガホ | 1,100円 | |
5Gギガライト/ギガライト | 5GB以上 | 1,100円 |
~3GB | 550円 | |
~1GB | 割引なし |
多くのプランで、毎月1,100円の割引を受けられます。
OCNインターネット・GMOとくとくBBの対応エリアを比較
OCNインターネットとGMOとくとくBBに対応エリアの違いがあるのか見ていきましょう。
1ギガ・10ギガともにエリアは同じ
OCNインターネットとGMOとくとくBBの対応エリアはどちらも変わりません。
ドコモ光はフレッツ光回線を使用する全国対応のサービスとなっており、プロバイダによってエリアが変わることはないため安心して下さい。
10ギガの対応エリアもOCNインターネット・GMOとくとくBB共に同じですが、注意点として10ギガは提供地域が限られます。
詳しくはNTT(東日本/西日本)でご自身のエリアを検索してみましょう。
OCNインターネット・GMOとくとくBBの速度を比較
インターネットを使用する上で欠かせない指標が通信速度です。ここでは、
- ダウンロード
- アップロード
- Ping値
- IPv6の対応状況
を軸に徹底比較してみます。
ダウンロードはOCNインターネットが若干速い
まず、ダウンロード(下り)の平均速度を比較してみましょう。
平均速度(1ギガプラン)の比較
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
---|---|---|
全体平均 | 305.97Mbps | 282.69Mbps |
有線接続 | 421.43Mbps | 28.02Mbps |
無線接続 | 228.44Mbps | 217.59Mbps |
※参照元:みんそく(2024年4月時点)
ご覧の通り、全体平均はOCNインターネットの方が速いです。OCNインターネットは、「Tier1」IPバックボーンという高度な通信技術をアジアで唯一使用しており、速度の優位性が高くなっています。
しかしながら、有線接続はGMOとくとくBBが若干速い結果に。GMOとくとくBBも優秀な通信品質を保っており、結果はほぼ同じと捉えてもいいでしょう。
参考:時間帯別の速度比較
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
---|---|---|
朝 | 391.86Mbps | 339.01Mbps |
昼 | 403.76Mbps | 425.86Mbps |
夕方 | 346.12Mbps | 299.67Mbps |
夜 | 303.21Mbps | 258.13Mbps |
深夜 | 415.71Mbps | 362.52Mbps |
※参照元:みんそく(2024年4月時点)
アップロードはGMOとくとくBBが若干速い
次に、アップロード(上り)の速度を見ていきましょう。
平均速度(1ギガプラン)の比較
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
---|---|---|
全体平均 | 317.18Mbps | 333.1Mbps |
有線接続 | 436.44Mbps | 475.64Mbps |
無線接続 | 237.51Mbps | 270.97Mbps |
※参照元:みんそく(2024年4月時点)
アップロード速度については、GMOとくとくBBの方が若干速い結果となりました。
動画をアップロードする仕事などを行っている人は、OCNインターネットよりGMOとくとくBBを使った方が快適と感じるでしょう。
ただ、ダウンロードと同様ですが両者に大きな差はありません。計測の時期によっては、順位が入れ替わると思われます。
参考:時間帯別の速度比較
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
---|---|---|
朝 | 354.03Mbps | 358.59Mbps |
昼 | 437.62Mbps | 491.95Mbps |
夕方 | 372.1Mbps | 364.57Mbps |
夜 | 336.42Mbps | 327.32Mbps |
深夜 | 419.73Mbps | 393.06Mbps |
※参照元:みんそく(2024年4月時点)
Ping値はOCNインターネットが若干有利
Ping値は、インターネット上での応答速度を意味します。速度のbpsと違い、値が低い方が優秀です。
OCNインターネットとGMOとくとくBBのPing値を比べてみましょう。
約1.2msの差ですが、Ping値はOCNインターネットの方が優秀との結果でした。
差はわずかなので大きく気にする必要はありませんが、少しでも低いPing値を求めるならOCNインターネットを選んだ方がいいかもしれません。
Ping値は、いわゆる遅延(ラグ)に関わるため、FPSや格闘系のオンラインゲームなどで重要となります。
IPv6はどちらも無料で対応
IPv4 over IPv6は、OCNインターネット・GMOとくとくBBともに無料で対応しています。
IPv6の接続サービス名は、OCNインターネットはOCNバーチャルコネクト、GMOとくとくBBがv6プラスとなっています。いずれも、IPv6通信を利用できると考えてOKです。
大容量のインターネット通信を楽しめます。
OCNインターネット・GMOとくとくBBのサポートを比較
安心してインターネットを継続利用するなら、サポートは非常に重要です。OCNインターネットとGMOとくとくBBのサポートメニューを比較してみましょう。
どちらも訪問サポートがある
OCNインターネットとGMOとくとくBBは、両者ともに訪問サポートを初回無料で提供しています。
OCNインターネットのサポートメニュー
- インターネット接続設定(有線)
- 無線LANクライアント設定
- ゲーム機器接続設定(無線)
- 家庭用複合プリンターの印刷設定
- 無線LANアクセスポイント設定
- OSアカウント設定・OS初期設定
- Microsoftアカウント申込代行
- ウイルス対策ソフト導入設定
- ひかりTV接続設定
GMOとくとくBBのサポートメニュー
- インターネット接続設定
- Wi-Fi設定
- メール設定
- ひかりTV接続設定
- dtvインストール・接続設定
どちらも、基本的なインターネット接続設定は対応しています。光回線の開通を行えるか心配な人でも安心です。
サポートメニューの充実度はOCNインターネットの方が上と言えるでしょう。プリンター・ゲーム機・OSなどの設定も行ってくれます。
遠隔サポートはOCNインターネットのみ
主に電話を使った遠隔サポートは、OCNインターネットのみ利用できます。オプション料金は月額660円で、サービス名はOCNプレミアムサポートです。
こちらのオプションは、PCに限らずスマホやタブレットなど様々な通信機器の不明点を台数無制限で解決してくれます。年中無休(9時から21時まで)で通話料はかかりません。
専用アプリを使って遠隔操作も行ってくれるため、心強いオプションです。
OCNインターネット・GMOとくとくBBのルーターレンタルを比較
Wi-Fi通信を利用する際は、ルーターが必須となります。
基本的にルーターは自分で用意する必要がありますが、プロバイダ特典によりOCNインターネットとGMOとくとくBBは無料レンタルが可能です。詳しく見ていきましょう。
どちらも無料で一定期間を超えると返却不要
OCNインターネットとGMOとくとくBBは、それぞれ無料でWi-Fiルーターをレンタルできます。
Wi-Fiルーターの無料提供
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
---|---|---|
レンタル料 | 0円 | |
返却不要となる期間 | 13か月以上 | 37カ月以上 |
※1ギガプランの場合
ルーターの性能はどちらも最新のWi-Fi規格やIPv6に対応しており高性能です。OCNインターネットは1年、GMOとくとくBBは3年を超えると返却不要となります。
10ギガは契約期間によってお得度が変わる
10ギガプランの場合は、10Gbps対応ルーターが必要です。無料レンタルは両者とも行っておらず、OCNインターネットは格安価格で販売、GMOとくとくBBは有料でレンタルを利用できます。
10Gbps対応ルーターの提供
- OCNインターネット:8,980円(通常価格32,000円)で購入可
- GMOとくとくBB:月額309円でレンタル可
どちらがお得かは契約期間によって変わるため何とも言えません。
ドコモ光を約2年半以上利用するならOCNインターネットがお得で、それ以下の契約期間ならGMOとくとくBBの方がお得です。
開通前のモバイルWi-FiレンタルはGMOとくとくBBのみ
GMOとくとくBBでは、モバイルWi-Fiの無料レンタル(最大3カ月)を行っています。このサービスは、工事が完了するまでネットが使えない状況を回避するためのものです。
開通までレンタルWi-Fiでやり過ごそうと考えていた人は、モバイルWi-Fiを借りてネット環境を無料で整えることができます。
なお、OCNインターネットにはモバイルWi-Fiのレンタルサービスはありません。
OCNインターネット・GMOとくとくBBのキャンペーン(キャッシュバック)を比較
申し込みを決める大きな動機となるのがキャンペーンですよね。ここでは、キャッシュバック額に着目して、どちらのキャンペーンがお得なのか徹底比較していきます。
キャッシュバックのお得度は契約内容で変わる
OCNインターネット・GMOとくとくBB共にキャンペーンの目玉は高額キャッシュバックです。2024年5月時点の、キャッシュバック額を比較してみましょう。
キャッシュバック額の比較
料金プラン | キャッシュバック額 | |
---|---|---|
OCNインターネット | GMOとくとくBB | |
1ギガ | 37,000円 (転用32,000円) |
38,000円 |
10ギガ | 55,000円 (事業者変更42,000円) (転用37,000円) |
51,000円 |
キャッシュバック額は、OCNインターネットが最大55,000円に対してGMOとくとくBBは最大51,000円です。
しかし、GMOとくとくBBは他社から乗り換えで15,000円増額されるため、乗り換えの人はOCNインターネットよりお得となります。
多くの人が利用するであろう1ギガの新規契約は、両者ともにほとんど差がありません。
キャッシュバックの受け取りやすさは同じ
キャッシュバックの受け取りは、OCNインターネット・GMOとくとくBB共に開通から4か月後が目安です。どちらも無料提供されるプロバイダのメールアドレス宛に案内が届きます。
光回線のキャッシュバックは長いケースで2年待つこともあるため、4か月で受け取れるのは非常にスピーディーと言えるでしょう。
OCNインターネットとGMOとくとくBBはどちらがおすすめ?
結論をまとめると、OCNインターネットとGMOとくとくBBはそれぞれおすすめな人が異なります。どちらに申し込むか迷っている人は以下を参考にして下さい。
OCNインターネットがおすすめな人
OCNインターネットは、以下に当てはまる人におすすめです。
- ドコモ提供の公式プロバイダを使いたい
- 少しでもダウンロード速度にこだわりたい
- 手厚いサポートを受けたい
まず、OCNインターネットはドコモが提供する公式プロバイダなので安心感があります。OCNは光回線やプロバイダ事業の実績も豊富で、通信事業者としての信頼度も高いです。
速度については、ダウンロードが若干GMOとくとくBBより有利となっています。Ping値もわずかですが低いので、オンラインゲーマーの人にもおすすめです。
その他、サポート面についてはGMOとくとくBBを上回っているため、安心を重視するならOCNインターネットを選ぶべきでしょう。
GMOとくとくBBがおすすめな人
GMOとくとくBBは、以下に当てはまる人におすすめです。
- 他社から乗り換えでキャッシュバックを受け取りたい
- 少しでもアップロード速度にこだわりたい
- 開通前にモバイルWi-Fiを無料レンタルしたい
まずキャッシュバックについて他社から乗り換える人はGMOとくとくBBの方がお得です。GMOとくとくBBは、他社から乗り換える人に向けてキャッシュバック額が上乗せされるからです。
ただし、新規契約時の最大キャッシュバック額はOCNインターネットが上なので注意しておきましょう。
その他、OCNインターネットにはないモバイルWi-Fiの無料レンタルサービスを使いたい人もGMOとくとくBBがおすすめです。
まとめ
この記事では、ドコモ光の人気プロバイダであるOCNインターネットとGMOとくとくBBを徹底比較してみました。両者で共通点は多いものの、細かく見るとそれぞれ特徴が分かれます。
OCNインターネットは速度やサポート面で有利です。GMOとくとくBBは他社から乗り換えの場合のキャッシュバックがお得となっています。
どちらか迷うのであれば、ドコモ公式プロバイダであるOCNインターネットの方が無難でしょう。
ただ、GMOとくとくBBも非常に優秀なプロバイダなので候補に入れることをおすすめします。