OCN インターネットの速度は遅い?口コミや他社比較で分かる実効速度

OCNインターネットの速度

OCN インターネットはドコモ光の新しいプロバイダです。ドコモ光は最大10Gbpsの速度に対応する高速回線ですが、実際の速度は利用するプロバイダによって異なります。

OCN インターネットは老舗のプロバイダであるOCNが手掛けていますが、サービス自体は最近始まったばかりです。通信速度が遅くないのか、気になる人も多いでしょう。

本記事ではOCN インターネットの速度について詳しく解説します。

\ IPv6対応ルーターが無料 /

目次

OCN インターネットは遅い?他社と回線速度を徹底比較

最大10Gbpsに対応するOCN インターネットですが、最高速度はあくまでも理論値です。ここではOCN インターネットの実行速度を確認しつつ、他社の光回線とも比較してみました。

データはすべてみんそくにおける平均速度です。なお少しでも多くデータを取るため、旧OCNプロバイダの実効速度も含まれています。

OCN インターネットの最大速度は10Gbps

OCN インターネット(ドコモ光)の最大速度は10Gbpsです。大きく2つのプランがあり、それぞれで最大速度が異なります。

  • 1ギガ:下り/上り最大1Gbps
  • 10ギガ:下り/上り最大10Gbps

1ギガは最大1Gbpsの速度に対応するプランです。光回線としては標準的な速度で、大多数の人は1ギガで十分でしょう。

一方、10ギガは最大10Gbpsの速度に対応する超高速プランです。

オンラインゲームを頻繁にプレイする人や、テレワークで大容量ファイルのやりとりをする人など、通信速度を重視する人に向いています。

ドコモ光はOCN インターネット以外にもたくさんのプロバイダがありますが、プロバイダによっては10ギガに対応していません。10ギガプランを使いたいなら、OCN インターネットがおすすめです。

ドコモ光×OCN(1ギガ)の実効速度

まずはドコモ光×OCN(1ギガ)の実効速度を見てみましょう。

時間帯Ping下り上り
18.48ms410.09Mbps359.62Mbps
18.61ms375.68Mbps392.9Mbps
夕方17.57ms324.23Mbps350.23Mbps
18.83ms294.28Mbps344.91Mbps
深夜17.51ms401.54Mbps401.73Mbps
全時間帯の平均17.94ms305.67Mbps314.17Mbps

みんそくのデータを見ると、下り・上りの両方が平均300Mbps以上の速度を記録しています。これだけの速度なら、動画視聴やテレワークなども快適にこなせるでしょう。

応答速度を表すPingも、すべての時間帯で20ms以下です。ラグが発生しにくいため、格ゲーやFPSなどのオンラインゲームも問題なくプレイできますね。

戸建てとマンションで違いはある?

ドコモ光×OCN(1ギガ)の速度は戸建てとマンションでやや違いがあります。同じくみんそくのデータを利用し、戸建てとマンションの速度を比較してみましょう。

時間帯戸建てマンション
Ping平均18.67ms15.92ms
下り速度平均295.27Mbps368.71Mbps
上り速度平均296.35Mbps408Mbps

戸建てよりもマンションのほうが、平均速度がやや速いことが分かります。とはいえ、戸建てタイプも平均で300Mbpsに近い速度なので、そこまで大きな違いはありません。

他のドコモ光プロバイダと速度比較

ドコモ光はOCN以外にもたくさんのプロバイダが用意されています。他の主要なプロバイダとOCNの速度を比較してみましょう。

プロバイダPing平均下り速度平均上り速度平均
OCN17.94ms305.67Mbps314.17Mbps
GMOとくとくBB18.94ms295.48Mbps335.58Mbps
plala(ぷらら)23.02ms248.21Mbps239.41Mbps
@nifty15.06ms221.76Mbps279.33Mbps
BIGLOBE17.49ms229.55Mbps241.0Mbps
ドコモnet16.71ms359.94Mbps393.29Mbps
So-net15.75ms237.01Mbps231.33Mbps
ASAHIネット15.1ms397.01Mbps426.54Mbps
BB.excite(BBエキサイト)25.89ms229.73Mbps249.98Mbps
hi-ho22.58ms98.48Mbps230.84Mbps

OCNは最速ではないものの、ドコモ光のプロバイダの中でもかなり速い部類です。

ドコモnetやASAHIネットなどOCNより速いプロバイダもありますが、直近3ヶ月の測定件数がドコモnetは約2,600件、ASAHIネットは約950件しかなく、利用者があまり多くないことがうかがえます。

一方、OCNは測定件数が約12,600件です。上記のプロバイダよりも利用者数が圧倒的に多いにもかかわらず、下り・上りの両方で平均300Mbps以上を記録しています。

他の光回線サービスと速度比較

ドコモ光のプロバイダ内では速度が速いと分かったOCNですが、他の光回線と比べた場合はどうなのでしょうか。主要な光回線と比較してみました。

光回線Ping平均下り速度平均上り速度平均
OCN(ドコモ光)17.94ms305.67Mbps314.17Mbps
フレッツ光ネクスト19.45ms251.57Mbps248.88Mbps
auひかり14.51ms510.6Mbps523.03Mbps
ソフトバンク光16.24ms312.13Mbps341.79Mbps
NURO光10.95ms638.43Mbps619.89Mbps
ビッグローブ光17.51ms242.78Mbps267.15Mbps
So-net光プラス16.41ms222.93Mbps264.51Mbps
楽天ひかり18.42ms206.4Mbps232.93Mbps
eo光14.41ms757.93Mbps707.85Mbps

同じフレッツ光回線を利用するフレッツ光ネクストやビッグローブ光、楽天ひかりなどに比べると、OCNは比較的良好な速度と言えます。

ソフトバンク光には負けますが、光コラボの中では高速な部類です。

一方、auひかりやNURO光、eo光など独自回線系の光回線には大きく差を付けられています。日常的な用途ならOCNでも全く困りませんが、通信速度を重視する場合は独自回線系の光回線も検討しましょう。

IPoE通信の設定には専用ルーターが必要?利用方法と料金

OCN インターネットでIPoEを利用するためには、対応するルーターを用意する必要があります。1ギガプランなら無料でレンタルできますし、もちろん市販のルーターを利用してもOKです。

IPoE通信の利用方法

OCN インターネットでIPoEを利用する際は、複雑な設定などは必要ありません。「OCNバーチャルコネクト」に対応するルーターをONUに接続するだけで、すぐにIPoEを使えます。

市販のルーターを利用する場合は、OCN公式サイトのOCNバーチャルコネクトサービス(IPoE接続)対応端末ページから、OCNバーチャルコネクトに対応しているかどうかをチェックしてください。

1ギガプランで無料レンタルできるルーターはOCN インターネットのIPoEに対応しているので、自信がない人はレンタルがおすすめです。

IPoE通信を利用する際にかかる料金

OCN インターネットでは、IPoE通信を利用する際に料金はかかりません。

一部のプロバイダではIPoEがオプションとして提供されており、利用する際はオプション料がかかります。

OCN インターネットはIPoE(IPv4 over IPv6)が標準で提供されているので、追加料金の支払いは不要です。誰でもIPoEによる高速通信を楽しめます。

\ IPv6対応ルーターが無料 /

OCN インターネットの速度に関する口コミ評判

OCN インターネットの速度に関する口コミをSNSやWebから集めてみました。

ドコモ光10Gbps(OCN)開通して数日経つが、回線が安定していて素晴らしいぜ やっぱネット回線はテレビ屋より回線屋だな

出典:X

場所に関係なくスムーズなので満足です。

出典:価格com

GTでも安定して速度がでます。

ドコモ光 IPv6接続 IPoE(OCNバーチャルコネクト)の測定結果
プロバイダ: OCN
Ping値: 16.0ms
下り速度: 365.0Mbps(非常に速い)
上り速度: 227.84Mbps(非常に速い)

出典:X

ドコモ光とドコモネットの組み合わせです。
OCN回線使ってるみたいですよ
ファイルやゲームとかのダウロードとかめちゃ早いすよ

出典:X

ドコモ光(プロバイダ:OCN)、ゴールデンタイム(19:00〜23:00ぐらい)でCloud Gamingを行うともの凄くラグが発生するんだが

出典:X

最近、ネットが遅すぎる。よく止まるし、、、ちなみにドコモ光にOCN。PCもスマホもだから端末の問題ではなさそう。

出典:X

ドコモ光で接続はocnバーチャルコネクトになっているのに下り10MBしか出ないのが数日続いている
なんでだろう
誰か素人に手を差し伸べてくれ…

出典:X

OCN(ドコモ光)の速度に関する口コミを調べると、「速度が速い」という意見が多く見受けられました。安定感もあり、オンラインゲームやファイルのダウンロードなども速いようです。

一方で、数は少ないものの「速度が遅い」という口コミもありました。OCN(ドコモ光)でも、利用する場所や時間帯によっては速度が遅くなるようですが、それは他の光回線でも同じです。

OCN(ドコモ光)の速度に関してはネガティブな口コミよりもポジティブな口コミのほうが多かったので、ユーザーからの評価も高いと言えますね。

OCN インターネットが速い理由とは?

OCN インターネットはドコモ光のプロバイダの中でも速度が速いことが分かりました。では、なぜ同じドコモ光でも他のプロバイダより速いのでしょうか。その理由は大きく3つあります。

  • IPoE通信(IPv4 over IPv6)に標準で対応
  • 「Tier1」バックボーンにアジアで唯一対応
  • Wi-Fi6を活かせる10Gbpsプランを提供

次世代型の接続方法IPoE通信(IPv4 over IPv6)に対応

OCN インターネットは次世代型の接続方式「IPoE(IPv4 over IPv6)」に標準で対応しています。

従来のPPPoEは回線が混雑しやすく、利用者が増えると通信速度が低下しやすいのが弱点でした。

IPoE通信ではPPPoEを経由せず直接バックボーン(事業者間や国家間を繋ぐ大容量の通信回線)に繋がるため、混雑しにくいのが特徴です。回線の混雑を防ぐので、実質的に通信速度が向上します。

通信速度の向上につながるIPoEですが、対応しているインターネットプロトコル(インターネットで通信するためのルール)は次世代のIPv6のみです。

従来のインターネットプロトコルであるIPv4には、IPoEで接続できません。

それを解消したのが「IPoE(IPv4 over IPv6)」です。IPv4 over IPv6により、IPv4のサイトにもIPoEで接続できるようになります。

混雑しにくいというIPoEのメリットを享受しつつ、IPv4にしか対応していないサイトも利用できるわけですね。

OCN インターネットは標準で「IPoE(IPv4 over IPv6)」に対応しています。

追加料金の支払いや申し込み、複雑な設定は不要です。IPoE(IPv4 over IPv6)」対応ルーターを用意すれば、すぐに使えますよ。

国内トップクラスの帯域「Tier1」にアジアで唯一対応

OCN インターネットは「Tier1」というバックボーンに接続できます。光回線で高速通信を実現するためには、高品質なバックボーンが不可欠です。

Tier1は世界最高水準のバックボーンで、回線が混雑しにくいという特徴を持ちます。アジアのプロバイダでTier1に接続できるのはOCN インターネットだけです。

無線通信は高速Wi-Fi規格である「Wi-Fi6」に対応

OCN インターネットなら「Wi-Fi6」による高速通信を存分に活かせます。

Wi-Fi6は無線通信規格であるWi-Fiの最新バージョンです。従来のWi-Fi5から最大通信速度がアップし、電波の混雑にも強くなりました。

Wi-Fi規格の最大通信速度

  • Wi-Fi4:最大600Mbps
  • Wi-Fi5:最大6.9Gbps
  • Wi-Fi6:最大9.6Gbps

Wi-Fi6というのはあくまでもWi-Fiのバージョンを表すものであり、ルーターがWi-Fi6に対応していれば光回線の種類に関係なく使えます。

しかし、一般的な光回線は最大通信速度が1Gbpsなので、Wi-Fi6に対応しても最大1Gbpsの速度しか出ません。

OCN インターネットは最大10Gbpsの速度に対応しています。最大9.6GbpsのWi-Fi6を活用したいなら、OCN インターネットの10ギガプランがおすすめです。

もちろん、最大1Gbpsの1ギガでもWi-Fi6を使うメリットはあります。

複数台接続時も遅延が少なくなる「OFDMA」や最大8台と同時に通信できる「MU-MIMO」に対応しており、従来のWi-Fi5よりも安定感が向上しました。

1ギガプランなら対応ルーターが実質無料

Wi-Fi6を利用するためにはWi-Fi6対応ルーターが必要ですが、OCN インターネットの1ギガプランなら対応ルーターを無料でレンタルできます。

しかも1年経過すれば返却不要になるため、実質無料で購入可能です。

\ IPv6対応ルーターが無料 /

OCN インターネットの通信速度が遅い場合の原因とは?対処法も解説

速さが売りのOCN インターネットですが、何らかの原因で速度が遅くなることがあります。ここでは、OCN インターネットが遅い原因とその対処法を見ていきましょう。

原因①通信機器に問題がある

OCN インターネットが遅くなる原因の1つが、通信機器の問題です。ONUやルーター、LANケーブルなどに問題があると、通信速度が遅くなったりうまく繋がらなくなったりします。

ただし、通信機器に問題がある場合はちょっとした対処法を試すだけで改善される可能性が高いでしょう。

原因②回線・サーバーに問題がある

OCN インターネット(ドコモ光)の回線やサーバーそのものに問題が発生し、速度が遅くなることがあります。具体的には通信障害やメンテナンスなどですね。

OCN インターネットはフレッツ光回線を利用する光コラボなので、フレッツ光に障害が発生し、それが原因でOCN インターネットの通信に影響が出ることもあります。

原因③プロバイダに問題がある

通信障害はプロバイダ単位で発生することもあります。ドコモ光やフレッツ光に問題がなくても、OCNで何かしらの障害が発生するとOCN インターネットも繋がりにくくなるでしょう。

対処法①回線に障害がないかをチェックする

まずは通信障害が発生していないかチェックしましょう。

OCN インターネットはドコモ光のプロバイダなので、ドコモ公式の工事・故障情報公式X(旧Twitter)などで障害情報をチェック可能です。

ドコモ光で問題がなくても、プロバイダであるOCNで障害が発生しているケースもあります。OCN公式の工事障害情報も併せてチェックしましょう。

対処法②ルーター・ONUを再起動する

通信障害が起きていない場合は、ルーターとONUを再起動してみましょう。ルーター・ONUに何らかの不具合が起きて速度が低下している場合、再起動で直ることがあります。

ルーター・ONUの再起動手順

  1. パソコンやスマホの電源を切る
  2. ルーターのコンセントを抜く
  3. ONUのコンセントを抜く
  4. 30秒以上経過したら、ONUのコンセントを挿して電源を付ける
  5. 最後にルーターの電源を付ける

ONUとルーターの再起動が終わったら、正常に繋がるかチェックしてください。

対処法③Wi-Fiの接続先を「a」に変更にする

無線通信(Wi-Fi)が遅いときは、Wi-Fiの接続先を「a」に切り替えましょう。

Wi-Fiルーターの多くは、接続先の名前(SSID)の最後に「a」または「g」の文字が付いています。このうち、「a」とつくのは5GHz帯、「g」とつくのは2.4GHz帯の周波数帯です。

2.4GHz帯は障害物に強く、電波が届きやすいメリットがあります。一方で、電子レンジなど他の機器でも利用されている周波数帯のため、干渉で繋がりにくくなるのがデメリットです。

5GHz帯は障害物に弱いものの、あまり使われていない電波なので干渉しにくい特徴があります。どちらも一長一短あり、必ずしも5GHz帯が良いわけではありません。

しかし、2.4GHz帯に接続して遅いと感じる時は、5GHz帯に切り替えると改善される可能性があります。

対処法④LANケーブルやルーターを交換する

古いLANケーブルやルーターを利用している場合は、新しいものへ交換しましょう。

LANケーブルには「カテゴリ(CAT)」という規格があり、規格によって最大通信速度が異なります。

カテゴリ最大通信速度
カテゴリ5100Mbps
カテゴリ5e1Gbps
カテゴリ61Gbps
カテゴリ6A10Gbps
カテゴリ710Gbps
カテゴリ7A10Gbps
カテゴリ840Gbps

カテゴリ5の古いケーブルを使っていると、最大100Mbpsの速度しかでません。

せっかく最大1Gbpsまたは10GbpsのOCN インターネットを使っているのに、LANケーブルが最大100Mbpsなのはもったいないですよね。

最低でもカテゴリ5e/6のケーブルに買い替えましょう。10ギガプランの場合は最大10Gbpsのカテゴリ6A/7/7Aのいずれかがおすすめです。

ルーターも同様です。古くて性能が低いルーターだと、OCN インターネットの高速通信を活かせません。Wi-Fi6およびIPoE(OCNバーチャルコネクト)対応ルーターに買い替えましょう。

まとめ

OCN インターネットはドコモ光のプロバイダの中でも通信品質に優れています。最大10Gbpsの10ギガプランも用意されているので、通信速度を重視する人にもピッタリです。

OCN インターネットで高速通信を利用するためには、ルーターがIPoE通信(IPv4 over IPv6)およびWi-Fi6に対応していることが重要です。

1ギガプランで無料レンタルできるルーターはIPoEにもWi-Fi6にも対応しています。1年経過すれば返却不要になるので、対応ルーターを持っていない人はレンタルがおすすめです。

\ IPv6対応ルーターが無料 /

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WiFiの先生はINEST株式会社が運営するWiFi・光回線・スマホ修理・ライブ配信アプリなどの情報を発信するメディアです。通信キャリア等へのソリューション支援を行ってきた経験を活かし、ユーザーのニーズを満たすコンテンツ作成を心がけています。

目次