料金が高すぎ!ドコモのポケット型WiFiは無制限でもおすすめできない?

「ドコモのポケット型WiFiが気になるけど、実際どうなの・・?」

大手通信キャリアのドコモでは、スマホだけではなくポケット型WiFiも提供しています。5G対応のタブレットやルーターなどの2台目機種を、リーズナブルな料金で利用したい人向けに人気です。

しかし気になるのが、料金やデメリットでしょう。

結論から言うと、ドコモのポケット型WiFiは通信品質に優れるものの月額料金が高すぎます。データ通信しか使わないにも関わらず、スマホ向けのプランを利用する必要があるのも納得し難いです。

この記事では、ドコモのポケット型WiFiについて徹底解説。無制限プランの有無や他におすすめのポケット型WiFiなど詳しく説明していきます。

目次

無制限あり!ドコモのポケット型WiFiの料金プランとは?

5Gデータプラスに加入する

ドコモのポケット型WiFiは、WiFi専用プランが用意されておらずスマホプランにオプション料金を加えるような形で「5Gデータプラス」に加入します。

ドコモの5Gデータプラスは、5G対応機種専用の料金プランで、月額1,100円(税込)でデータ通信を利用できます。このプランは単独では契約できず、同一名義の「eximo」または「ahamo」などの契約が必要です。

また、新規受付が終了したギガプラン(5Gギガホ プレミア・5Gギガホ・5Gギガライト・ギガホ プレミア・ギガホ・ギガライトの方も5Gデータプラスを利用できます。

5Gデータプラスの主な特徴は以下の通りです。

利用可能データ量

  • 「eximo」または「ahamo」の利用可能データ量から利用
  • ペアとなる回線が「eximo」「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「ギガホ プレミア」の場合、利用可能データ量は30GB

通信速度制限

※利用可能データ量を超えた場合、通信速度はペアとなる料金プランに準じる

  • eximo:送受信最大1Mbps
  • 5Gギガホ プレミア:送受信最大1Mbps
  • 5Gギガホ:送受信最大3Mbps
  • 5Gギガライト:送受信最大128kbps

注意点

  • 音声通話は利用できない
  • 5Gデータプラスからは「スピードモード」「1GB追加オプション」によるデータ量の追加購入はできない
  • 条件を満たさなくなった場合、5Gデータプラスは「eximo」へ変更される場合がある

5Gギガホプレミアはデータ無制限のプランですが、ドコモスマホと併用する場合は月間30GBまでに制限されるルールがあるためご注意ください。

選べる端末の種類

執筆時点では、ドコモでは以下のポケット型WiFi(データ通信端末)を販売しています。

端末一覧

製品名【5G対応】Wi-Fi STATION SH-52B【5G対応】Wi-Fi STATION SH-54C
メーカーシャープシャープ
同時接続数17台
(Wi-Fi:16台/有線LAN:1台 or USB:1台)
17台
(Wi-Fi:16台/有線LAN:1台 or USB:1台)
重量約166g約282g
バッテリー4,000mAh4,000mAh
最大速度
(受信)
5G:4.2Gbps
4G:1.7Gbps
5G:4.9Gbps
4G:1.7Gbps
最大速度
(送信)
5G:218Mbps
4G:131.3Mbps
5G:1.1Gbps
4G:131.3Mbps
海外利用
購入先オンライン購入可オンライン購入可
発売日2021/9/102023/1/16

それぞれ特徴がありますが、軽さを重視するなら一世代前となりますが「Wi-Fi STATION SH-52B」がおすすめです。十分なスペックを備えており、コスパにも優れています。

Wi-Fi-STATION-SH-52B

短期レンタル(1週間~1カ月)はグループ会社で利用できるが高い

ドコモではポケット型WiFiのレンタル向けプランがありません。ですが、グループ会社のドコモCSモバイルレンタルセンターにてレンタルの提供があります。

気になる料金ですが、あり得ないほどの割高です。料金プランは端末によって変わりますが、多くのケースで以下のレンタル料となります。

レンタル料の目安

  • 1日目:15,400円
  • 2日目以降:550円/日

データ上限30GBで国内向けなのに上記の価格設定です。1日目の15,400円の支払いは100歩譲っても納得できる金額ではないでしょう。

契約縛りや違約金はない

ドコモのポケット型WiFiは契約期間が定められておらずいわゆる縛りはありません。また、違約金もないので安心ください。

ただし、端末を分割購入した場合は、途中解約すると残債が残るので注意しましょう。

ドコモのポケット型WiFiを使うメリット4つ

  1. 通信速度が速い
  2. 繋がらないエリアがほぼない
  3. キャンペーンを適用できる
  4. ドコモショップで契約できる

通信速度が速い

ドコモのポケット型WiFiは他社と比べて通信速度が圧倒的に速いです。ドコモの高品質な5G通信を行うため、飛び抜けて高速通信となっています。

実効速度の比較

ポケット型WiFi実効速度
ドコモ179.81Mbs
WiMAX
70.18Mbps
ソフトバンク38.25Mbps
どこよりもWiFi32.97Mbps
ワイモバイル32.67Mbps
モンスターモバイル27.2Mbps
THE WiFi22.8Mbps
楽天モバイル20.98Mbps
Air WiFi19.1Mbps
ゼウスWiFi17.28Mbps
Mugen WiFi15.5Mbps
それがだいじWiFi12.65Mbps
※データ参照元「みんなのネット回線速度

多くのポケット型WiFiは、クラウドSIMと呼ばれるドコモ・au・ソフトバンクから回線を借りて運用する事業者です。

回線を借りている身分なので、どうしても帯域制限により速度が限定されてます。一方で、ドコモのポケット型WiFiなら自社の回線を思う存分使えるため、最高の速度を実現できます。

繋がらないエリアがほぼない

ドコモのポケット型WiFiは、サービスエリアが非常に広いです。

4G LTE回線に関しては、人口エリアのカバー率が99%を達成。人が住む地域なら地方でも問題なく利用できます。

5Gエリアはこれから順次拡大予定です。今後数年のうちにカバー率が大幅に上昇するでしょう。

なお、5Gエリア外でも自動で4G回線に切り替わるため圏外になることは滅多にありません。

キャンペーンを適用できる

ドコモのポケット型WiFiですが、キャンペーンを利用することで割引を適用できます。

すべて適用すれば月額料金は約7,000円から5,000円に。

キャンペーン

  • dカードお支払割
  • みんなドコモ割
  • ドコモ光セット割

dカードお支払割

dカード

dカードお支払割とは、ポケット型WiFiの料金支払いでdカードを選択することで割引されるキャンペーンのことです。

適用すると、月額料金が毎月187円割引されます。

みんなドコモ割

みんなドコモ割

みんなドコモ割とは、いわゆる家族割のことです。グループ内で、条件を満たした回線数に応じて月額料金が割引されます。

同居していない離れた家族に対しても適用OK。携帯電話もカウント対象です。

割引額は、

  • 2回線 → -550円
  • 3回線以上 → -1,100円

となります。

ドコモ光セット割

ドコモ光セット割」は、ドコモスマホとドコモ光とのセット割です。ドコモのギガプランの月額料金が最大1,100円割引になります。

5Gギガライトは550円の割引です。こちら、最大20回線までなら家族全員に適用することが可能です。

ドコモショップで契約できる

ドコモのポケット型WiFiは、ドコモショップにて申し込めます。多くのポケット型WiFiサービスはオンライン専用なので、店頭で申し込めるのは心強いでしょう。

実際に端末を触ることもできるため、サイズや重量の事前チェックも可能です。

高すぎる!ドコモのポケット型WiFiはおすすめできない

いくつかメリットのあるドコモのポケット型WiFiですが、致命的なデメリットがあるためおすすめはできません。

おすすめしない理由

  • 他のポケット型WiFiより割高
  • ドコモスマホとセットだと無制限で使えない
  • 評判や口コミがあまり良くない

他のポケット型WiFiより割高

ドコモのポケット型WiFiの致命的なデメリットとして、月額料金の高さが挙げられます。以下、主要なポケット型WiFiの料金比較です。

料金比較

ポケット型WiFi実質月額
ドコモ6,192円
WiMAX
3,472円
(GMOとくとくBB)
ソフトバンク6,373円
どこよりもWiFi3,681円
ワイモバイル5,386円
モンスターモバイル3,446円
THE WiFi3,281円
楽天モバイル3,278円
Air WiFi3,552円
ゼウスWiFi3,619円
Mugen WiFi3,738円
それがだいじWiFi3,540円

ご覧の通り、ドコモのポケット型WiFiは他社と比べて非常に料金が高いです。通信品質が優れているとは言え、最安のポケット型WiFiと比べて約2倍も高いのはさすがに厳しいです。

ドコモのポケット型WiFiはスマホと同じプランを併用します。ポケット型WiFiだけを使いたい人にはおすすめできません。

ドコモスマホとセットだと無制限で使えない

ドコモのスマホで既に5Gギガホプレミア・ギガホプレミアに契約している人は、新たな新規契約を行わずポケット型WiFiも無制限で使えるのでは?と考えるかもしれません。

しかし、スマホとポケット型WiFiを併用する場合は、ポケット型WiFiのデータ容量が無制限から30GBに大幅ダウンしてしまいます。

理由としては、恐らく回線混雑への対策だと思います。この条件を見落としていると、「無制限で使えるはずが騙された!」なんてことになり兼ねません。

ドコモのポケット型WiFiに契約する人は当然ながらドコモユーザーが多いので、この制限は到底納得できるものではありません。

なお、30GBを超えると速度制限にかかり通信速度が1Mbpsまで遅くなります。

評判や口コミがあまり良くない

ドコモのポケット型WiFiに対する評判は、あまり良くありません。

やはり料金が高すぎるのが大きな原因です。冷静に考えて、3GB未満で月額5,665円(5Gギガホプレミア)はあり得ないでしょう。

他社だと3千円台で無制限または100GB使えるため、ドコモのポケット型WiFiが不評なのも納得です。

ドコモより格安!本当におすすめできるポケット型WiFi

  • GMOとくとくBB WiMAX
  • 楽天モバイル
  • THE WiFi

GMOとくとくBB WiMAX「速度と料金のバランスが絶妙」

データ容量無制限
契約期間なし
端末代金0円
月額料金5,302円
実質月額3,472円
最大速度2.7Gbps
解約金1,100円
キャンペーンキャッシュバック
月額割引

WiMAXは速度と料金のバランスに優れたポケット型WiFiサービスです。ドコモほどの最大速度は出ませんが、体感速度としてはほぼ変わりません。

それでいて、実質月額(キャンペーンや端末代金を含めた価格)は4,000円を切る安さとなっています。

WiMAXを最安で使うには、プロバイダでGMOとくとくBBを選ぶことが重要です。

WiMAXプロバイダの料金比較

プロバイダ名実質月額
GMOとくとくBB3,472円
カシモ WiMAX4,462円
Broad WiMAX4,449円
BIGLOBE WiMAX5,114円
UQ WiMAX5,145円

WiMAXにおけるプロバイダは、契約窓口と捉えて構いません。どこでで申し込んでも通信品質が変わらないため、シンプルに安さで選んでOKです。

2024年10月現在、GMOとくとくBBではキャッシュバックと月額割引のキャンペーンが実施されています。

2024年10月現在のキャッシュバック金額は最大65,000円


  • すべての人が対象:23,000円
  • 他社から乗り換える人:最大40,000円まで他社の違約金を負担
  • 2つのオプション加入:2,000円追加
月額割引
  • 端末発送月:5,302円→1,375円
  • 1カ月~35カ月:5,302円→3,762円
  • 36カ月以降:5,302円→4,807円

キャッシュバックと月額割引は併用OK。WiMAXをとにかく安く使うならGMOとくとくBB一択です。

その他、GMOとくとくBB WiMAXでは端末代金0円のキャンペーンも適用できます。

端末代0円
端末代0円

ドコモのポケット型WiFiは最大68,000円以上の端末代金がかかるため、この特典だけでも非常にお得です。

楽天モバイル「衝撃的な安さでデータ使い放題」

データ容量0GB~無制限
契約期間なし
端末代金0円
月額料金3GB未満:1,078円
20GB未満:2,178円
20GB以上:3,278円
最大速度150Mbps
解約金0円
キャンペーンポイント還元

楽天モバイルのポケット型WiFi月額3,278円の安さでデータ通信が使い放題です。キャンペーンを含めた実質料金ではなく、通常料金がこれだけ安いデータ無制限のポケット型WiFiは他にありません。

データ無制限の料金比較

ポケット型WiFi実質月額
楽天モバイル3,278円
GMOとくとくBB WiMAX3,472円
Broad WiMAX4,449円
UQ WiMAX5,145円
ドコモ6,192円
ソフトバンク6,373円
ワイモバイル5,386円

上記の金額は、初期費用やキャンペーンを考慮した実質月額で比較していますが、ご覧の通り楽天モバイルが圧倒的な安さです。

ドコモのポケット型WiFiの無制限プランである5Gギガホプレミアと比べると、およそ半額の価格です。

現在、データ無制限のポケット型WiFiは、楽天モバイルの他にはWiMAXとキャリア系しか残っていません。最安でデータ無制限のポケット型WiFiを使いたいなら、楽天モバイル一択です。

また、楽天モバイルは従量制プランを採用しているため、20GB以下に収まった月は自動的に月額2,178円となります。あまりデータを使わなかった月でも損しないのがメリットです。

同じ従量制を採用しているドコモの5Gギガライトと比べても、料金の差は歴然となっています。

その他、楽天モバイルは今なら端末代金がポイント還元により実質無料に。

キャンペーン
端末代金が0円

契約事務手数料や解約金も無料なので、リスクフリーでお試しが可能です。

THE WiFi「100GB以下でいいなら最安値を実現」

THE WiFiのバナー
データ容量100GB
契約期間2年
端末代金0円
月額料金3,828円
実質月額3,281円
最大速度150Mbps
解約金10,780円
キャンペーン30日の無料お試し
4ヶ月0円

たくさんデータを使いたいけど無制限までは要らない、といった人にはTHE WiFiがおすすめです。

100GBのポケット型WiFiを2年間利用する場合は、THE WiFiが全ポケット型WiFiで最安値となります。

100GBプランの比較

月額料金
(2年間の実質負担額)
契約期間自動更新
THE WiFi3,281円2年なし
Air WiFi3,278円1年あり
Mugen WiFi3,438円2年なし
ZEUS WiFi3,195円2年なし
どこよりもWiFi3,400円2年あり

THE WiFiの月額料金は3,828円と特別安いわけではありません。しかし、キャンペーンにより月額基本料金や初期費用の割引により、実質月額が最安となっています。

また、月によってデータ消費がバラバラなときは、に従量制プラン「THE WiFi Fit」も利用できます。

THE WiFi Fit(従量制)

THE WiFiのプラン
100GB定額の他に従量制プランも選択可

40GB以下に収まった月は2,596円に。5GB以下なら1,628円の安さです。

我慢ポイントとしては、ドコモのポケット型WiFiと比べると速度は遅くなります。

とは言え、平均20Mbpsくらいは出るため動画の再生(高画質でもOK)、WEBサイト閲覧、ビデオ会議くらいの用途ならまったく問題ありません。

ドコモユーザーならお得!自宅専用のWi-Fiならhome 5Gを検討したい

ドコモhome5Gとは、ドコモ回線を利用する自宅用のホームルーターです。料金プランはシンプルに1種類で、月額4,950円でデータ通信を無制限に使えます。

対応エリアはドコモ回線と全く同じなので、全国の広い範囲で利用可能。地方の人でも安心して利用できます。

通信速度も、すべてのホームルーターの中で最速(平均180Mbps超え)を誇ります。

ドコモhome5Gの端末
月額料金4,950円
実質月額4,552円
データ容量無制限
実効速度185.52Mbps
契約期間なし
スマホセット割ドコモ
端末代実質無料

ドコモhome5Gは、ドコモユーザーならお得に使えます。その理由は、最大1,100円のセット割を適用できるから。

home5G セット割

home5Gのスマホセット割

対象となるのはeximo・ギガプランの人。現在のドコモの主流プランなので、多くの人が該当するはずです。

home5G セット割は最大20回線まで適用OK。同居中の家族はもちろん、離れて暮らす家族も対象です。

実家の両親や単身赴任中の夫、一人暮らし中の子供なども割引を受けられます。例えば家族5人でドコモのギガプランを利用しているなら、毎月5,500円もの割引額です。

家族でドコモのスマホを利用している人は、ドコモhome5Gの導入で家族全体のスマホ代が安くなります。

なお、ドコモhome5Gは解約金が0円です。端末代金も月々サポート(1,100円×36カ月割引)により実質0円となります。

契約窓口はドコモ公式よりGMOとくとくBBがお得

ドコモhome5Gはドコモ本家で契約するより、お得な契約窓口があります。それがGMOとくとくBBの特設ページです。

2024年10月現在、GMOとくとくBBを経由することで、18,000円のAmazonギフト券を貰えます。適用条件は特設ページから申し込むだけ。

18000円還元

ドコモhome5Gのプラン内容や解約条件はまったく変わらないので、シンプルに貰わないのは損ですよ。

ドコモ home 5Gの一番お得な窓口
アマギフ18000円が貰える/

まとめ

ドコモのポケット型WiFiは通信品質に優れるものの、料金が非常に高いためおすすめはできません。データ通信しか使わないのにスマホと同じ料金プランなのも納得がいきません。

そのため、ポケット型WiFiが欲しいならドコモ以外のサービスも検討したほうがいいでしょう。

WiMAXなら速度と料金のバランスが取れていておすすめです。また、多少速度に妥協できるなら楽天モバイルやクラウドSIMのTHE WiFiも検討するといいですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WiFiの先生はINEST株式会社が運営するWiFi・光回線・スマホ修理・ライブ配信アプリなどの情報を発信するメディアです。通信キャリア等へのソリューション支援を行ってきた経験を活かし、ユーザーのニーズを満たすコンテンツ作成を心がけています。

目次