最近では戸建て住宅だけでなくマンションやアパートなどの集合住宅でも光回線の利用が一般的になっています。
しかし、いざ光回線を申し込もうとすると、種類が多くてどれにすれば良いか迷ってしまうかもしれません。
本記事ではマンションタイプの光回線の選び方と、おすすめの光回線を解説します。
「マンションでおすすめの光回線はどれ?」
「マンション向けの光回線はどうやって選ぶの?」
このような疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてください。
失敗しない!マンションでの光回線の選び方4ポイント
マンションで光回線を選ぶ際は以下の4つのポイントに着目してください。
- 大手キャリアの人はスマホセット割を利用する
- 格安SIMユーザーは光回線単体の安さで選ぶ
- キャッシュバックなど充実した特典を受け取る
- サポート品質の高い大手運営の光回線を選ぶ
大手キャリアの人はスマホセット割を利用する
大手キャリアのスマホを利用している場合は、スマホセット割を利用できる光回線を選んでください。
契約キャリア | セット割のある光回線 | 割引(月額) |
---|---|---|
ドコモ | ドコモ光 | 最大1,100円/回線 |
au | auひかり、ビッグローブ光など | 最大1,100円/回線 |
UQモバイル | auひかり、ビッグローブ光など | 最大858円/回線 |
ソフトバンク | ソフトバンク光、NURO光 | 最大1,100円/回線 |
Yモバイル | ソフトバンク光 | 1,188円/回線 |
ドコモ、au、ソフトバンクは指定の光回線とセットで利用すると月額料金が最大1,100円割引されます。
光回線1契約につきドコモは最大20回線まで、au/ソフトバンクは最大10回線まで割引が適用可能です。
auのサブブランドであるUQモバイル、およびソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルもセット割が利用できますよ。
家族で同じ大手キャリア・サブブランドを利用しているなら、光回線も同じキャリアにすると通信費を大幅に節約可能です。
楽天モバイルにはセット割がありません。その代わりに楽天ひかりとセットで契約すると楽天ひかりの月額料金が1年間無料です。
格安SIMユーザーは光回線単体の安さで選ぶ
格安SIMユーザー(UQモバイル/Yモバイル除く)は光回線単体の安さで選びましょう。
一部の格安SIMでは光回線とのセット割が用意されていますが、大手キャリアと違い割引額が低めです。
光回線とのセット割がある主な格安SIM
格安SIM | セット割のある光回線 | 割引(月額) |
---|---|---|
IIJmio | IIJmioひかり | 660円 |
OCNモバイルONE | OCN光 | 220円/回線 |
mineo | eo光 | 330円/回線 |
無理にセット割を利用するより、光回線単体の安さで選んだほうがお得になりますよ。
キャッシュバックなど充実した特典を受け取る
光回線を選ぶ際は月額料金だけでなくキャッシュバックや割引といった特典を利用しましょう。多くの光回線では、新規契約者向けにさまざまなキャンペーンを実施しています。
光回線の主なキャンペーン
- キャッシュバック
- 月額料金割引
- 工事費実質無料
- ルータープレゼント
一見すると月額料金が高くても、こうした特典を受け取ることで他社よりも安くなります。
とくにキャッシュバックや工事費実質無料の特典が利用できれば、他社より数万円単位で安くなることも少なくありません。
サポート品質の高い大手運営の光回線を選ぶ
光回線を選ぶ際はできる限り大手が運営するサービスがおすすめです。インターネット回線を使う上で、通信障害などのトラブルは避けられません。
大手の事業者はサポート体制が万全で、そのようなトラブルが起きた時も迅速に対応してくれます。無名な事業者や小規模なサービスもよりも、大手運営の光回線のほうが安心ですよ。
【最新版】マンションでおすすめの光回線ランキング
マンションでおすすめの光回線ランキングは以下の通りです。
全体比較表
ドコモ光 | auひかり | ソフトバンク光 | 楽天ひかり | NURO光 for マンション | ビッグローブ光 | GMO光アクセス | さすガねっと (はやとくプラン) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 4,400円 | 3,740~5,500円 | 4,180円 | 4,180円 | 2,090~2,750円 | 4,378円 | 3,883円 | 4,400円 |
工事費 | 16,500円 | 33,000円 | 26,400円 | 16,500円 | 44,000円 | 16,500円 | 26,400円 | 派遣あり:19,800円 派遣なし:2,200円 |
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 新規:880円 転用:1,980円 |
3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | ドコモ | au UQモバイル |
ソフトバンク ワイモバイル |
なし | ソフトバンク | au UQモバイル |
なし | なし |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps | 下り/上り:1Gbps | 下り/上り:1Gbps | 下り/上り:1Gbps | 下り:2Gbps 上り:1Gbps |
下り/上り:1Gbps | 下り/上り:1Gbps | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | 2年間 | 2年間 | 2年間 | 2年間 | 3年間 ※更新後は2年間 |
3年間 | なし | 2年 |
違約金 | 4,180円 | 2,290~2,730円 | 4,180円 | 4,180円 | 528円 | 3,360円 | 無料 | 3,245円 (更新後は4,070円) |
ドコモ光
ドコモ光の基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 4,400円 |
工事費 | 16,500円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | ドコモ |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | 2年間 |
違約金 | 4,180円 |
ドコモのスマホとセットで利用すると「ドコモ光セット割」により、スマホ代が最大1,100円割引されます。ドコモ光1回線につき、最大20回線まで割引を受けることが可能です。
家族でドコモのスマホを使っているなら、家族全体のスマホ代が安くなりますよ。
ドコモ光はフレッツ光回線を利用する「光コラボ」の1つです。対応エリアが広く、全国各地のマンション・アパートで使えます。
工事費は16,500円ですが、新規で申し込むと「ドコモ光新規工事料無料特典」により無料です。
他の光回線でよくある「工事費実質無料」ではないため、途中で解約しても工事費の残債を請求されません。
auひかり
auひかりの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 3,740~5,500円 |
工事費 | 33,000円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | au、UQモバイル |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | 2年間 |
違約金 | 2,290~2,730円 |
独自回線を利用するため、光コラボよりも通信速度が速いという特徴を持ちます。通信速度を重視する人にピッタリです。
auおよびUQモバイルのスマホとセットで利用するとセット割が適用されます。
項目 | au | UQモバイル |
---|---|---|
セット割名 | auスマートバリュー | 自宅セット割 |
割引額(月額) | 最大1,100円/回線 | 最大858円/回線 |
適用可能上限 | 最大10回線 | 最大10回線 |
au・UQモバイルのスマホを利用しているなら、まずauひかりを検討したいですね。auひかりマンションは設備を導入した集合住宅でしか使えません。
提供エリア外の場合はビッグローブ光など、auスマートバリューに対応する他の光回線を検討してください。
また、auひかりのマンションタイプは料金プランが8種類あり、建物によってどのプランになるかが決まっています。事前に提供エリアや対応プランをチェックしてくださいね。
ソフトバンク光
ソフトバンク・ワイモバイルユーザーにおすすめなのがソフトバンク光です。
ソフトバンク光の基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 4,180円 |
工事費 | 26,400円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | ソフトバンク、ワイモバイル |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | 2年間 |
違約金 | 4,180円 |
ソフトバンク・ワイモバイルのスマホとセットで利用すると、セット割でスマホ代が割引されます。
項目 | ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|---|
セット割名 | おうち割 光セット | おうち割 光セット(A) |
割引額(月額) | 最大1,100円/回線 | 最大1,188円/回線 |
適用可能上限 | 最大10回線 | 最大10回線 |
ソフトバンクのスマホを利用しているなら、ネットもソフトバンク光にまとめるとお得になりますよ。
ワイモバイルとのセット割がある光回線はソフトバンク光だけなので、ワイモバイルユーザーにはとくにおすすめです。
ソフトバンクユーザーはNURO光ともセット割を組めますが、NURO光は対応エリアが狭いというデメリットがあります。
ソフトバンク光は光コラボなので、全国各地で使えるのがメリットです。
楽天ひかり
楽天ユーザーにピッタリなのが楽天ひかりです。
楽天ひかりの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 4,180円 |
工事費 | 16,500円 |
契約事務手数料 | 新規:880円 転用・事業者変更:1,980円 |
スマホとのセット割 | なし |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | 2年間 |
違約金 | 4,180円 |
楽天ひかりにはスマホとのセット割はありません。しかし、楽天モバイルと同時に利用すると楽天ひかりの月額料金が1年間無料になるキャンペーンを実施しています。
光回線各社でさまざまなキャンペーンが実施されていますが、1年間も無料になるサービスは他にありません。
すでに楽天モバイルを利用している人や、とにかくネット代を抑えたい人におすすめです。
また、楽天ひかりを契約すると楽天市場のポイント還元率が常に1.0%アップします。
楽天カードや楽天モバイルなど、他の楽天サービスと組み合わせることでさらに還元率をアップすることが可能です。
注意点として、他社と違い工事費が無料になるキャンペーンを実施していません。楽天モバイルや楽天市場といった楽天サービスとの組み合わせがマストですね。
NURO光 for マンション
集合住宅向けのNURO光は大きく2種類あります。
NURO光の基本情報 | NURO光 for マンション | NURO光 |
---|---|---|
月額料金 | 2,090~2,750円 | 5,200円 |
工事費 | 44,000円 | 44,000円 |
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | ソフトバンク | ソフトバンク |
最大通信速度 | 下り:2Gbps 上り:1Gbps |
下り:2Gbps 上り:1Gbps |
契約期間 | 3年間 ※更新後は2年間 |
3年間 ※更新後は2年間 |
違約金 | 528円 | 3,850円 |
一定の条件を満たせば戸建て住宅用のNURO光を利用できますが、基本的にはNURO光 for マンションがおすすめです。
NURO光 for マンションは同じマンションの利用者によって月額料金が変動します。利用者が10人以上の場合は月額2,090円と、集合住宅向け光回線の中でもトップクラスの安さです。
利用者の人数 | NURO光 for マンションの月額料金 |
---|---|
6人以下 | 2,750円 |
7人 | 2,640円 |
8人 | 2,530円 |
9人 | 2,420円 |
10人以上 | 2,090円 |
NURO光 for マンションは設備導入済みのマンションで使用できます。利用するためのハードルは少し高めですが、もし導入済みの建物に住んでいるなら検討しましょう。
NURO 光 for マンションの導入条件
建物住居戸数が39戸以下の場合、NURO光マンションタイプにお申し込み可能、建物住居戸数が40戸以上の場合、導入希望にエントリーの上、設備導入後お申し込み可能
一般的な光回線の通信速度は1Gbpsですが、NURO光は下り最大2Gbpsです。実測値も他の光回線を大きく上回っており、通信速度を重視する人にもおすすめです。
ソフトバンクのスマホとセットで利用すると「おうち割 光セット」が適用され、スマホ代が1回線あたり最大1,100円割引されます。
ソフトバンク光でもおうち割 光セットを利用できますが、通信速度や月額料金はNURO光が優秀ですよ。
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、auひかりが導入されていないマンションに住んでいるauユーザーにおすすめです。
ビッグローブ光の基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 4,378円 |
工事費 | 16,500円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | au、UQモバイル |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | 3年間 |
違約金 | 3,360円 |
auおよびUQモバイルのスマホとセットで利用するとセット割が適用されます。割引内容はauひかりの時と同じです。
項目 | au | UQモバイル |
---|---|---|
セット割名 | auスマートバリュー | 自宅セット割 |
割引額(月額) | 最大1,100円/回線 | 最大858円/回線 |
適用可能上限 | 最大10回線 | 最大10回線 |
auひかりは設備導入済みのマンションでしか使えません。対して、ビッグローブ光は光コラボなので全国の幅広いマンション・アパートで対応しています。
「au(もしくはUQモバイル)ユーザーだけど、住んでいる物件がauひかりに対応していない」という人はビッグローブ光がおすすめです。
キャッシュバックや月額料金割引、工事費実質無料などキャンペーンも充実していますよ。
GMO光アクセス
セット割のない格安SIMユーザーにおすすめなのがGMO光アクセスです。
GMO光アクセスの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 3,883円 |
工事費 | 26,400円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
スマホとのセット割 | なし |
最大通信速度 | 下り/上り:1Gbps |
契約期間 | なし |
違約金 | 無料 |
GMO光アクセスはスマホとのセット割がありません。その代わりに月額料金が3,883円と比較的安く設定されています。
セット割がない格安SIMを利用しているユーザーにピッタリですね。
安さで言えばNURO光 for マンションもありますが、エリアが限られます。GMO光アクセスは光コラボなので、対応エリアが広いのもメリットです。
他の光回線と違い、契約期間の定めもありません。違約金を気にせず解約できますよ。
ただし、36ヶ月以内に解約すると工事費の残債を請求されます。最低でも36ヶ月は利用するのがおすすめです。
さすガねっと
関西在住の大阪ガスユーザーにおすすめなのがさすガねっとです。3つのプランが用意されており、それぞれで利用する回線が異なります。
めちゃはやプラン | はやとくプラン | とくとくプラン | |
---|---|---|---|
月額料金 (戸建て) |
3,080円~ | 2,970円~ | 2,750円~ |
月額料金 (マンション) |
なし | 2,530円~ | 2,200円~ |
利用回線 | NURO光 | フレッツ光 | J:COM |
工事費 | 44,000円 | 派遣あり:19,800円 派遣なし:2,200円 |
0円 |
契約事務手数料 | 3,300円 | ||
スマホとのセット割 | ソフトバンク | なし | au、UQモバイル |
最大通信速度 | 下り:2Gbps 上り:1Gbps |
下り/上り:1Gbps | 下り:320Mbps 上り:10Mbps |
契約期間 | 3年 (経過後は2年契約) |
2年 | 2年 |
違約金 | 4,277円 (更新後は5,500円) |
3,245円 (更新後は4,070円) |
3,850円 |
ソフトバンクユーザーはめちゃはやプラン、au/UQモバイルユーザーはとくとくプランを選びましょう。スマホとのセット割を適用できます。
はやとくプランは月額料金が安いものの、スマホとのセット割はありません。格安SIMなど、セット割のないスマホを利用している人向けです。
大阪ガスとセットで利用すると月額料金が330円割引されます。割引なしの月額料金はやや割高なので、大阪ガスとのセットはマストですよ。
安いのはどこ?マンションタイプの光回線を料金で比較
マンションタイプの光回線で月額料金が安いのはどの事業者なのでしょうか?主要な光回線15社のマンションタイプの月額料金を比較してみました。
光回線 | 月額料金 (マンションタイプ) |
---|---|
ドコモ光 | 4,400円 |
auひかり | 3,740~5,500円 |
ソフトバンク光 | 4,180円 |
楽天ひかり | 4,180円 |
NURO光 ※最安 |
2,090~2,750円 |
ビッグローブ光 | 4,378円 |
GMO光アクセス | 3,883円 |
さすガねっと | 4,180円~6,050円 |
フレッツ光(西日本) | 3,575円+プロバイダ料 |
フレッツ光(東日本) | 3,355円+プロバイダ料 |
eo光 | 3,876円~(物件による) |
コミュファ光 | 4,070円 |
So-net光 | 4,928円 |
IIJmioひかり | 4,356円 |
エキサイトMEC光 | 3,850円 |
もっとも安いのはNURO光 for マンションでした。唯一、キャンペーンなしでも2,000円台で利用できます。
NURO光 for マンションの設備導入済みマンションなら積極的に検討すべきでしょう。
NURO光 for マンションが導入されていないマンションの場合はGMO光アクセスやエキサイトMEC光など、光コラボで月額料金の安い回線を選びましょう。
ただし、スマホとのセット割を利用できる場合はそちらを優先してください。月額料金が割高でも、スマホ+ネットのトータルでは他社より安くなるケースがあります。
マンションタイプで最安値
「NURO光 for マンション」
全国エリア対応でシンプルに安い
「GMO光アクセス」
速さで選ぶなら!マンションタイプの光回線を速度で比較
光回線を利用する際は通信速度の速さも重要です。主要な光回線のマンションタイプの通信速度を比較してみましょう。
光回線の通信速度を比較できる「みんそく」における直近3ヶ月(2024年4月時点)の平均速度を元に比較表を作成しました。
光回線 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
ドコモ光 | 260.51Mbps | 229.87Mbps |
auひかり | 311.09Mbps | 250.81Mbps |
ソフトバンク光 | 313.22Mbps | 242.55Mbps |
楽天ひかり | 243.15Mbps | 217.93Mbps |
NURO光 ※2位 |
541.27Mbps | 486.67Mbps |
ビッグローブ光 | 274.01Mbps | 237.29Mbps |
GMO光アクセス | 288.65Mbps | 276.35Mbps |
さすガねっと | 375.56Mbps | 206.57Mbps |
フレッツ光※ | 277.4Mbps | 227.4Mbps |
eo光 ※3位 |
382.28Mbps | 320.67Mbps |
コミュファ光 ※1位 |
614.65Mbps | 549.69Mbps |
So-net光 | 255.71Mbps | 251.33Mbps |
IIJmioひかり | 286.1Mbps | 240.0Mbps |
エキサイトMEC光 | 311.65Mbps | 238.46Mbps |
※西日本・東日本の両方を含む
もっとも速かったのは東海・中部地方でサービスを展開しているコミュファ光でした。コミュファ光もauひかりやNURO光と同じ独自回線の光回線のため、通信速度が速く安定しています。
東海・中部地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県)在住で通信速度を重視するならコミュファ光を検討してください。
その他で通信速度が速かったのはNURO光とeo光です。設備導入済みの物件に住んでいる場合はおすすめです。
最速の光回線(東海地方限定)
「コミュファ光」
次点で速く安さも魅力
「NURO光 for マンション」
独自回線で安定感あり(関西限定)
「eo光」
マンションで光回線を利用する際の注意点
マンションで光回線を利用する際は以下の点に注意してください。
- VDSL・LAN方式は最大速度が100Mbpsまで
- 戸建てより速度が遅い傾向にある
- 光回線の工事ができないと断られるケースがある
- NURO光とauひかりは導入状況を確認しておく
VDSL・LAN方式は最大速度が100Mbpsまで
マンションタイプの光回線は、
- VDSL方式:最大100Mbps
- 光配線方式:最大1~10Gbps
- LAN方式:最大100Mbps
の3つの方式があります。どの方式でもマンションの共用部分までは光ケーブルを利用します。
しかし、各部屋まで光ケーブルでつなぐのは光配線方式のみです。VDSL方式は電話回線、LAN方式はLANケーブルで共用部分と各部屋をつなぎます。
最後まで光回線でつなぐ光配線方式と比べると、VDSL方式とLAN方式は最大通信速度が遅いのがデメリットです。
LAN方式のマンションはあまりありませんが、VDSL方式のマンションはたくさんあります。VDSL方式の場合は光配線方式より最大通信速度が遅いため、当然実測値も遅いです。
また、マンションタイプの光回線は1つの回線を複数の住人でシェアします。インターネットを利用する人が多くなればなるほど回線が混雑し、通信速度が低下してしまうわけですね。
最大100MbpsのマンションでもモバイルWi-Fiより安定感あり
VDSL方式とLAN方式の最大通信速度は100Mbpsです。
ここ最近ではモバイルWi-Fiでも100Mbpsを越えるものが増えているため「これならモバイルWi-Fiのほうがいいのではないか」と思うかもしれません。
しかし、VDSL方式でもLAN方式でも、固定回線であるため安定感はモバイルWi-Fiより優れています。VDSL方式やLAN方式でも、光回線を利用する価値はあります。
戸建てより速度が遅い傾向にある
一般的に、マンションタイプの光回線は戸建てタイプよりも通信速度が遅い傾向にあります。
- 配線方式によっては最大速度が遅い
- 1つの回線を複数の住人でシェアする
配線方式による速度の制限についてはさきほど解説した通りです。
その他の理由としては、マンションタイプでは1つの光回線を複数の入居者でシェアすることが挙げられます。同時に利用する住人が多いほど、通信速度が遅くなるわけですね。
とくに利用者が増える夜間は通信速度が極端に遅くなるケースもあります。
光回線の工事ができないと断られるケースがある
マンションやアパートなどの集合住宅だと、光回線の工事ができないと断られるケースがあります。
設備が導入されていない光回線を使いたい場合は開通工事が必要です。しかし、建物の構造によっては光回線の工事ができないことがあります。
また、工事可能な物件でも大家さんや管理会社から工事の許可が下りず、工事できないケースも少なくありません。
光回線NGの場合は工事不要のホームルーターがおすすめ
工事ができず光回線を使えない場合は、工事不要のホームルーターがおすすめです。
ホームルーター「ドコモ home 5G」
ホームルーターはコンセントに挿すだけですぐにインターネットを利用できます。開通工事が不要なため、工事ができない物件でもOKです。
大家さんや管理会社の許可も必要ありません。
ホームルーターではなく、持ち運びできるモバイルユーザールーターも選択肢の1つです。ただし、モバイルルーターは安定感に欠けますし有線接続もできません。
自宅で光回線代わりに使う場合は、モバイルルーターではなくホームルーターがおすすめです。
【2024年版】おすすめのホームルーターを徹底比較!選び方がスッキリ分かるNURO光とauひかりは導入状況を確認しておく
NURO光とauひかりのマンションタイプは設備導入の状況がマンションによって異なります。
ドコモ光やソフトバンク光といった光コラボに比べると、対応しているマンションはやや少なめです。利用したい場合は、必ず設備が導入されているかをチェックしてください。
マンションタイプの光回線に契約する流れ
マンションタイプの光回線を契約する流れは以下の通りです。
- マンションに光回線が導入済みか確認する
- マンション向けの料金プランで申し込む
- 光コンセント設置済みなら工事不要で開通
- 光コンセント未設置なら光ケーブルの引き込み工事を行う
手順1:マンションに光回線が導入済みか確認する
まずは住んでいるマンションに光回線が導入済みか確認しましょう。とくにNURO光やauひかりなど、導入済みマンションが少ないサービスは必ずチェックしてください。
どの事業者も、公式サイトから導入状況を確認できます。
郵便番号や住所で検索
設備を導入していることが確認できたら、申し込みに進みましょう。
手順2:マンション向けの料金プランで申し込む
マンションに光回線の設備が導入されていることを確認できたら、マンション向けの料金プランで申し込みましょう。
申し込み画面
どの光回線も判定結果からそのまま申し込みが可能です。申し込みが完了すると担当者から電話があり、工事日を確認します。
手順3-1:光コンセント設置済みなら工事不要で開通
自宅に光コンセントが設置されている場合は、光ファイバーの引き込み工事が不要です。そのため、開通までの時間は大幅に短縮されます。
出典:NTT東日本「光コンセントについて」
注意点として光コンセントが設置済みで工事が不要な場合でも、作業員の方との立ち合いは必要です(本人以外の立ち合いでもOK)。
理由は、ちゃんとインターネットが接続できるのか計測する必要があるためです。立ち合い日当日の流れとしては、作業員の人を部屋に招いて光コンセントの位置を伝えます。
その後、作業員の人がONU(光回線の終端装置)やルータを光ケーブルに繋いで、ネットの状況を調べてくれます。特に問題なければ確認のサインをして終了です。
問題がなければ、10〜15分くらいで作業は終わり開通が完了します。
手順3-2:光コンセント未設置なら光ケーブルの引き込み工事を行う
光コンセント未設置の場合は光ケーブルの引き込み工事を実施します。工事の際は原則立ち合いが必要です。
申し込み後に光回線事業者から工事日調整の電話が来るので、スケジュールを調整しましょう。
工事の流れ
- 光ファイバーケーブルをマンションの共用スペースまで引き込む
- 部屋に光コンセントを設置
- 光コンセントまで光ファイバーケーブルを引き込む
- ホームゲートウェイ(ONU)を設置する
建物の構造や光回線によって多少違いはありますが、おおむね上記の流れで工事が行われます。工事が完了し、光コンセントが設置されれば光回線を使えるようになります。
マンションの光回線に関するよくあるQ&A
最後に、マンションの光回線に関するよくあるQ&Aをまとめました。
マンションの光回線の仕組みは?工事では何をする?
マンションタイプの光回線は、1つの光回線を複数の入居者でシェアします。
電柱から光ファイバーケーブルを建物に引き込むのは戸建てタイプと同じです。しかし、マンションタイプの場合は光ファイバーを直接部屋まで引き込みません。
マンションタイプでは光ファイバーをまず共有スペースに引き込みます。そして、共有スペースから光ファイバーやLANケーブル、電話線などを用いて各部屋に回線を接続する仕組みです。
出典:NURO光「工事内容説明書」
設備導入済みのマンションでは、電柱から共有スペースまでの引き込みがすでに終わっています。そして、開通工事で共有スペースから各部屋まで光回線を引き込むわけですね。
大家さんや管理会社に許可を取る必要はある?
許可が必要かどうかは、開通工事の有無で変わります。
設備導入済みかつ光コンセントが設置されている
→許可は不要
設備導入済みだが光コンセントが設置されていない
→念のため許可を取る
設備が導入されていない戸建てタイプの光回線を使いたい
→許可が必要
設備導入済みのマンションで部屋に光コンセントが設置されている場合は、工事が実施されないため許可を取る必要もありません。
設備が導入されていても光コンセントが設置されていない場合は、開通工事が必要です。トラブルを避けるためにも、念のため許可を取っておきましょう。
設備が導入されていない戸建てタイプの光回線を使いたい場合、開通工事の許可を必ずとってください。許可なしで勝手に工事するのはトラブルの元です。
工事不要のケースはある?
すでに光回線の設備が導入され、部屋に光コンセントが設置されている場合は工事不要です。ホームゲートウェイもしくはONUを設置するだけで、光回線を使えます。
また、フレッツ光や光コラボ利用中で、別の事業者に乗り換える事業者変更の場合も工事が不要です。
壁に穴は開いてしまう?
多くの工事では配管やエアコンの穴などを通すので、新しく穴をあけることはありません。
ただし、建物の構造によっては光ケーブルを金具で固定するビス止めのために穴をあける必要があります。
建物を傷つけることになるので、必ず大家さんや管理会社から許可を取ってください。穴をあける許可を取れない時は、事前に工事業者へビス止めしないようお願いしましょう。
その場合、粘着テープを利用して光ケーブルを固定します。稀に粘着テープでの固定もできないことがありますが、たいていはOKしてくれますよ。
まとめ
マンション向け光回線の選び方も、基本的には戸建てタイプと同じです。月額料金の安さだけでなくスマホとのセット割や各種キャンペーンなどを考慮して選びましょう。
どうしても迷う時は、本記事で紹介した以下の光回線を検討してみてください。いずれもお得な光回線ばかりです。
注意点として、マンションの場合は基本的に設備導入済みの光回線しか使えません。
auひかりやNURO光のように対応物件が少ない光回線もあるため、事前に必ず提供エリアをチェックしてくださいね。
また、光回線を契約する際は工事が必要なケースもあります。トラブルを避けるためにも、大家さんや管理会社に許可を取ってくださいね。