「ポケット型WiFiは自宅の固定回線代わりに使えるの・・?」
自宅でインターネットを利用するなら、固定回線(光回線)が主流です。しかし、固定回線は回線工事が必要で開通までに時間がかかります。
一方、WiMAXなどモバイルタイプのポケット型WiFiなら工事不要ですぐにネットを利用できます。そこで気になるのが、ポケット型WiFiを固定回線代わりに使えるかどうか。
結論から言うと、ポケット型WiFiは自宅の固定回線代わりに使えます。ただし、全員におすすめできるわけではありません。
ポケット型WiFiは手軽に利用でき月額料金が安いっものの、通信速度や同時接続数、通信の安定性では固定回線に劣ります。一方、固定回線は高速かつ安定した通信が可能ですが、工事が必要で利用場所が限定されます。
この記事では、どんな人ならポケット型WiFiを固定回線代わりに使えるのか徹底解説していきます。
ポケット型WiFiを固定回線代わりに使えるか?
ポケット型WiFiと固定回線の主な違い
比較項目 | ポケット型WiFi | 固定回線 |
---|---|---|
通信速度 | 10〜50Mbps程度 | 200〜500Mbps程度 |
月額料金 | 2,000〜5,000円程度 | 4,000〜6,000円程度 |
工事の必要性 | 不要 | 必要 |
利用開始までの期間 | 最短即日〜数日 | 約2週間〜1ヶ月 |
通信量制限 | プランによって異なる (無制限のプランもあり) | 基本的に無制限 |
利用場所 | 場所を選ばない (屋外でも利用可) | 設置した場所のみ |
同時接続台数 | 最大10台程度 | 最大32台程度 |
Ping値(遅延) | 高め | 低め |
バッテリー | こまめな充電が必要 | 不要 |
ポケット型WiFiはどこでも持ち運んで使用可能。工事不要で、ルーターが届いたその日から使えるのがメリットです。
固定回線は利用するまで時間がかかり、持ち運びができません。その代わり、通信速度と安定性(通信品質)にアドバンテージがあります。
ポケット型WiFiを固定回線の代わりに使うことは可能
ポケット型WiFiを固定回線の代わりに使うことは可能ですが、いくつか注意点があります。
ポケット型WiFiを固定回線代わりに使うメリット
- 工事不要ですぐに使える。固定回線のように開通工事の必要がない
- 月額料金が固定回線より安い傾向にある
- 持ち運びができるので、自宅以外でもWiFi環境を構築できる
ポケット型WiFiを固定回線代わりに使うデメリット・注意点
- 通信速度は固定回線より遅く、不安定になりやすい
- 通信量に上限があり、使い過ぎると速度制限がかかる
- 電波状況によっては圏外になり使えなくなることがある
- 同時接続台数が少なく、家族など大勢で使うと速度が落ちる
- こまめな充電が必要
したがって、以下のような人にはポケット型WiFiが固定回線代わりにおすすめです。
- 引っ越しが多く工事ができない人
- 1人暮らしなど利用者が少ない世帯
- 外出先でもWiFiを使いたい人
- 通信量があまり多くない人
逆に、家族での利用や大容量の通信を行う場合は、速度と安定性の面から固定回線の方が向いています。
両者の速度比較
通信速度を比べると、一般的に固定回線の方が速いと言えます。光回線の下り最大速度は、1Gbpsを超えるサービスもあります。ポケット型WiFiの多くは、下り最大速度が数十〜数百Mbps程度です。
ただし、固定回線でも無線LANを使う場合は、ポケット型WiFiと大差ない速度になることも。また、ポケット型WiFiの中には下り最大1Gbpsに対応した機種もあり、利用環境によっては固定回線に迫る速度が出せます。
利便性と使い方の違い
利便性の面では、ポケット型WiFiに分があります。コンセントがあればどこでもネットに接続でき、外出先でもWiFiが使えるのは強みです。引っ越しが多い人にもおすすめで、面倒な工事なしですぐネットが使えます。
固定回線の利点は、複数人で同時に大容量通信をしても速度が落ちにくいこと。動画視聴やオンラインゲームなど、家族でネットを使う機会が多いなら固定回線が向いています。ポケット型WiFiは同時接続台数が少なく、大勢で使うと速度低下のリスクがあります。
ポケット型と固定回線の基礎知識
ポケット型WiFiは、小型で持ち運び可能なモバイルWiFiルーターのことを指します。SIMカードを挿入することで、モバイル回線を使ってインターネットに接続できます。場所を選ばずにWiFi環境を構築できるのが最大の特徴です。
一方、固定回線は自宅に引かれた物理的な回線で、光ファイバーやADSLなどがこれに当たります。回線工事が必要で利用場所は限られますが、高速かつ安定した通信が可能です。通信量に制限がないのも魅力の1つです。
ポケット型WiFiを固定回線代わりにできる人
以下に当てはまる方は、ポケット型WiFiを固定回線代わりにするのに向いています。
- 動画再生やネットサーフィンがメイン
- 1人か2人でネットを使う
- テレワーク用の回線として使う
動画再生やネットサーフィンがメイン
インターネットを利用する主な用途が、動画視聴やネットサーフィンならポケット型WiFiで全く問題ありません。特にWiMAXなら通信速度が向上しており、軽い用途なら遅くて困ることはないでしょう。
また、WiMAXは以前あった3日で15GBの速度制限も撤廃されています。
固定回線の方が速度は優秀ですが、動画やネットサーフィン程度の利用ならポケット型WiFi十分です。
1人か2人でネットを使う
家でネットを使う人数が1~2人なら、ポケット型WiFiを固定回線代わりに使えます。具体的には1人暮らしをしている学生さんや単身赴任中の人、夫婦で二人暮らしをしている人ですね。
インターネットを利用する人数が多いと、データ消費が多くなります。家族の人数が多いと速度制限にかかる可能性が高まります。
利用人数が2人以下であれば、過度に心配する必要はありません。
引っ越ししやすいのもメリット
固定回線の場合、引っ越しの度に工事や手続きが必要です。手間も費用もかかり面倒ですが、ポケット型WiFiなら引っ越しの際もルーターを持ち運ぶだけ。
引っ越しの頻度が高い一人暮らしやカップルには、大きなメリットです。
テレワーク用の回線として使う
ポケット型WiFiは急にテレワーク用の回線が必要となっても、すぐに対応できます。工事が不要で、早ければ翌日にはネット環境を構築できます。
端末の持ち運びが可能なので、気分転換にカフェ、コワーキングスペース、図書館などで仕事をすることも可能です。
ビデオ会議や簡単なファイルのやりとりなら、ポケット型WiFiで問題なし。
ただし、頻繁にビデオ会議をしたり大容量ファイルを送受信したりするなら、後々固定回線の導入を考えた方がいいでしょう。
急ぎで仕事用のネット環境が欲しい方は、ポケット型WiFiを検討してみてください。
ポケット型WiFiより固定回線を使った方がいいケース
ポケット型WiFiは手軽さでは固定回線に勝りますが、速度と安定性は劣ります。
以下に当てはまる人は、ポケット型WiFiを固定回線代わりにしない方が無難です。
- 安定した通信でオンラインゲームを楽しみたい
- 大容量のデータを毎日消費する
- 3人以上の家族でネットを使う
安定した通信でオンラインゲームを楽しみたい
安定した通信でオンラインゲームを楽しみたいなら、固定回線がおすすめです。
オンラインゲームをプレイする際は、通信速度だけでなく安定性とping値が重要です。ping値とは応答速度のことで、数値が高いとラグや遅延が発生しやすくなります。
ポケット型WiFiは固定回線と比べてping値が高く安定性に欠けるのがデメリットです。
ポケット型WiFi・固定回線のゲーム環境
WiMAX | 固定回線 | |
---|---|---|
実行速度 | 10〜50Mbps程度 | 200〜500Mbps程度 |
安定感 | 低い | 高い |
ping値 | 高い | 低い |
速度制限 | サービスによる | なし |
オンライン(FPS/格ゲー以外) | 〇 | 〇 |
オンライン(FPS/格ゲー) | △ | 〇 |
ゲームの ダウンロード/アップデート | △ | 〇 |
多くのゲームはポケット型WiFiで対応できますが、FPSや格闘ゲームなどラグが許されないシビアなオンラインゲームをプレイするなら固定回線を導入した方がいいでしょう。
大容量のデータを毎日消費する
毎日大容量のデータをダウンロード・アップロードする人もポケット型WiFiは向きません。具体的には以下のような使い方をする人です。
大量データの送受信例
- 高画質(4K)の動画を長時間視聴する
- パソコンやゲーム機で容量の多いゲームをダウンロードする
- スマホやパソコンのOSを頻繁にアップデートする
- クラウドストレージにファイルをたくさんアップロードする
使い放題ではない「月〇GBまで」のプランだと、データを消費しすぎると速度制限にかかります。上記のような使い方を毎日繰り返す人は、すぐ制限にかかるので注意が必要です。
速度制限後も多少の速度は出るので使いものにならないわけではありませんが、高画質動画の視聴や大容量ファイルのダウンロードでストレスを感じるでしょう。
一方、固定回線なら速度制限なし。毎日好きなだけデータのダウンロード(アップロード)が可能です。
3人以上の家族でネットを使う
3人以上の家族でネットを使う場合も固定回線を検討しましょう。インターネットを利用する人数が増えると、それだけ利用するデータ通信量も増えます。
1人ではあまりネットを使わなくても、3人以上集まれば速度制限にかかりやすくなります。また、接続台数が足りなくなる可能性も。
ポケット型WiFiの同時接続台数は10台ほどの余裕はありますが、スマホ・ノートパソコン・ゲーム機など複数機器を3人以上で接続すると接続数が簡単にオーバーします。
ポケット型WiFiを固定回線化する手順
ポケット型WiFiを固定回線の代わりに使う(固定回線化する)手順は以下の通りです。
1.ポケット型WiFiを購入またはレンタルする
2.ポケット型WiFiにSIMカードを挿入する
3.ポケット型WiFiを自宅の適切な場所に設置する
- 電波状況の良い窓際などがおすすめ
- 専用のクレードル(台座)があれば充電しながら使える
- スマホスタンドなどでも代用可能
4.ポケット型WiFiの電源を入れる
5.接続したい端末のWiFi設定から、ポケット型WiFiのSSIDを選択
→ポケット型WiFiに表示されるQRコードを読み取ると簡単
6.あとは普通にインターネットを使う
→1人暮らしなら20Mbps程度の速度が安定的に出るので問題なし
ポイントは、自宅の電波状況の良い場所に設置すること、こまめに充電すること、同時接続数が多いと速度が落ちることです。
光回線ほどの速度と安定性は期待できませんが、手軽さと安さでは固定回線より優れています。
固定回線代わりにおすすめのポケット型WiFi
固定回線の代わりにポケット型WiFiを使うなら、速度と大容量通信を求める人は「WiMAX+5G」、料金の安さを重視する人は「楽天モバイル」がおすすめです。使い方に合わせて、自分に合ったサービスを選びましょう。
速度重視なら「WiMAX+5G」
WiMAX+5Gは、最新の5G通信と4G LTE、WiMAX2+の3つの回線を利用できるポケット型WiFiサービスです。下り最大速度は3.9Gbpsと高速で、実測でも平均100Mbps以上の速度が出ています。また、ギガ放題プランなら大容量の通信にも対応。外出先でも自宅と同じようにインターネットを使いたい人におすすめです。
WiMAX+5Gの端末は、コンパクトで持ち運びやすいサイズながら、最大16台までの機器を同時接続できます。電波の受信性能も高く、屋内でも比較的安定した通信が可能。ただし、5Gエリアはまだ限定的なので、つながりにくい場所もあります。また、ホームルーターに比べると同時接続台数は少なめです。
料金は月額4,000円台からで、他社の5Gサービスよりリーズナブルな価格設定となっています。ただ、完全無制限ではなく、大容量の通信を続けると一時的に速度制限がかかる場合があります。1人暮らしや少人数の家庭など、通信量が多すぎない人向きと言えるでしょう。
なぜクラウドSIMではなくWiMAXなのか
ポケット型WiFiを選ぶ上で、WiMAXがクラウドSIMより優れている主な理由は以下の3点です。
- 通信速度が速い
WiMAX +5Gの最高通信速度は3.9Gbpsと非常に速く、クラウドSIMの通信速度を上回ります。実測値でも50〜200Mbps程度出るので、クラウドSIMの5〜30Mbpsより高速です。動画視聴やビデオ通話も快適に利用できます。 - データ容量無制限で使える
WiMAXには月間のデータ容量制限がなく、大容量通信を続けても速度制限されにくいのが利点です。一方、クラウドSIMは月100GB程度の上限があり、超過すると月末まで128kbpsの低速になります。ヘビーユーザーにはWiMAXがおすすめです。 - au回線エリアの広さ
WiMAXはau回線を利用しているため、auの広いエリアでつながりやすいです。対してクラウドSIMは複数キャリアの回線を使うため、エリアはWiMAXの方が限定的です。しかし、WiMAXは地下鉄やビル内でも改善が進んでおり、クラウドSIMとほぼ変わりません。
以上のように、WiMAXは速度の速さ、大容量通信への対応、エリアの広さでクラウドSIMを上回ります。ただし料金はクラウドSIMより少し高めです。それでも利便性の高さから、当サイトでは、WiMAXの方をおすすめしています。
最安でWiMAX+5Gを契約できるプロバイダは「GMOとくとくBB」
WiMAXは、どのプロバイダを使っても通信速度・対応エリアは変わりません(本家のUQ WiMAXと同じ)。そのため、シンプルに料金の安さで選ぶのがベストです。
2024年7月時点では、実質月額が3,472円のGMOとくとくBB WiMAXが最もお得に契約できます。
カシモ WiMAX・Broad WiMAX・BIGLOBE WiMAXなど人気プロバイダと比較してもGMOとくとくBB が有利。
プロバイダを経由しないWiMAX本家(UQ WiMAX)とは、毎月約1,000円もの差があります。
今月のGMOとくとくBB_WiMAXでは端末代金が実質0円となる特典に加えて高額キャッシュバックを受け取れます。
2024年7月現在のキャッシュバック金額は最大65,000円
- すべての人が対象:23,000円
- 他社から乗り換える人:最大40,000円まで他社の違約金を負担
- 2つのオプション加入:2,000円追加
キャッシュバックの受け取り条件は、専用ページから申し込むだけ。さらに、多くのWiMAXプロバイダから申し込むと必要になる端末代金も、GMOとくとくBBならかかりません。
コスパ重視なら「楽天モバイル」
楽天モバイルのポケット型WiFi「Rakuten WiFi Pocket」は、月額3,278円の「Rakuten UN-LIMIT」プランで使い放題のモバイルルーターです。下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsとそこまで速くはありませんが、動画視聴やウェブサイト閲覧など日常的な使い方なら十分快適。
1日の通信量に制限はなく、外出先でもWiFiを使いたい放題。バッテリー駆動時間は約12時間と長めで、1日中使っても安心です。本体サイズは手のひらに収まるコンパクトさながら、最大10台の機器を同時接続可能。家族でシェアしても余裕があります。
ただし、楽天回線エリア外では速度が遅くなるのが玉に瑕。人口カバー率は99%に達していますが、山間部など電波の届きにくい場所もあります。また、5G通信には非対応なので、高速通信を求める人には物足りないかもしれません。とはいえ、この価格なら文句なしのコスパの良さ。固定回線を引くほどではないけれど、手軽にネット環境を整えたい人に最適です。
WiMAXを使うなら知っておきたい接続方式
WiMAXを自宅で固定回線代わりに使うなら、
- クレードル
- ホームルーター
の活用を検討してみましょう。
クレードルとホームルーター
メリット | デメリット | |
---|---|---|
クレードル | 安定性が向上する 有線接続が可能 | クレードルを使えない機種あり 別途クレードル代が必要 |
ホームルーター | 安定性が向上する 有線接続が可能 同時接続台数が多い | 持ち運びができない 停電時は使えない |
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
クレードル
![クレードル](https://wifi.inest-inc.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/clad.png)
クレードルとはモバイルルーターを立て掛ける充電スタンドです。単に充電できるだけでなく、
- 通信の安定性が向上する
- 有線接続ができる
といったメリットがあります。WiMAXのクレードルには拡張アンテナが搭載されています。
モバイルルーター単体で利用する時よりも電波状況が改善されて通信速度と安定性の向上が期待できます。
さらにクレードルには有線LANポートが付属。パソコンやゲーム機を有線接続することが可能です。
クレードル非対応の端末もあり、最近は不要かもしれない
最近のWiMAX端末の中には、クレードルに対応していないものもあります。
したがって、WiMAX端末を購入する際は、クレードルに対応しているかどうかを確認する必要があります。
ただし、クレードルがなくてもWiMAX端末の充電はUSBケーブルで可能ですし、最近はWiFiルーターの性能も上がっているので、クレードルを使わなくても十分快適に使えるケースが多いです。
クレードルの必要性については、LANケーブルでの有線接続を使いたいかどうかなど、自分の利用シーンに合わせてよく検討することをおすすめします。
ホームルーター
![HOME-5G-L1](https://wifi.inest-inc.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/HOME-5G-L1.png)
自宅だけでインターネットが使えればいいのなら据え置き型のホームルータータイプがおすすめ。
モバイルルーターよりも速度は安定します。また、LANポートを備えているため、有線接続が可能です。
同時接続できる台数もモバイルルーターより多いので(最大40台)、複数機器に利用できます。
持ち運びができない点には注意
バッテリー非搭載で電源の確保が必要なので持ち運びできません。
ホームルーターはモバイルルーター(ポケット型WiFi)よりもアンテナの感度が強く、広範囲で安定した通信ができるのが利点です。しかし、常に電源に接続しておく必要があるため、外出先に持ち運んで使うことはできません。
外出時に使いたい場合はモバイルルーターやスマホのテザリングを活用する必要があるでしょう。
固定回線の代わりはテザリングでもいい?
テザリングの特徴とメリット
テザリングとは、スマホをモバイルルーターのように使って、パソコンやタブレットなどをインターネットに接続する機能のことです。スマホさえあれば、いつでもどこでもインターネット環境を構築できるのが最大の特徴です。
テザリングのメリットは、まず手軽さが挙げられます。新たな機器を購入したり、契約する必要がなく、スマホの設定をするだけですぐに使えます。また、外出先でもインターネットが使えるので、急にネット接続が必要になった時に重宝します。
さらに、テザリングは基本的に無料か低額なので、コストを抑えられるのもメリットです。ポケット型WiFiのように別途料金がかかることはありません。スマホのデータ通信を使うので、通信量に注意は必要ですが、使い方次第では十分活用できるでしょう。
ポケット型WiFiとどっちが自宅に向いているのか?
テザリングは手軽で低コストな反面、ポケット型WiFiと比べるといくつかデメリットもあります。
まず通信速度です。テザリングは平均10〜20Mbps程度で、ポケット型WiFiの30〜40Mbpsには及びません。動画視聴などの重い通信には不向きと言えます。また、テザリングはスマホのバッテリーを大量消費するので、長時間の利用には向きません。
一方、ポケット型WiFiは高速かつ大容量通信に強く、1日中使っても安定した通信が可能です。複数台の機器を同時接続しても速度が落ちにくいのも魅力。自宅でインターネットを思う存分楽しみたいなら、ポケット型WiFiがおすすめです。
ただし、ポケット型WiFiは別途契約と月額料金が必要で、コストはテザリングより高くなります。また、持ち運ぶ手間もあるので、外出時の利便性ではテザリングに分があります。
結論として、自宅でのインターネット利用が中心なら、速度と安定性重視でポケット型WiFiを選ぶのがベターです。一方、外出が多く、自宅では軽めの利用で済む人なら、手軽さとコストを取ってテザリングでも十分でしょう。
利用シーンやニーズに合わせて、テザリングとポケット型WiFiの特性をよく比較し、自分に合った方を選ぶことが肝心です。固定回線の完全な代替とはなりませんが、うまく使い分ければ十分活用できるはずです。
まとめ
ポケット型WiFiを固定回線代わりに使うメリットは、工事不要ですぐ使え、料金も比較的安いこと。引っ越しが多い単身者や、ネットの利用頻度が少ない人に適しています。
一方、デメリットとしては、通信速度が不安定で、固定回線ほど速くないこと。また、1ヶ月の通信量に上限があるプランが多く、使い過ぎると速度制限がかかります。外出時のみ使うなら問題ありませんが、自宅メインだと不便に感じるかもしれません。
結論としてポケット型WiFiは固定回線の代わりに使うことができますが、状況によって不向きなケースがあるため注意しましょう。
ネットサーフィンが動画再生がメイン、あるいは1人から2人でネットを使うなら固定回線代わりに使って問題ありません。
ラグが許されないオンラインゲームをプレイしたり、大容量データをダウンロードしたりする人は固定回線を選んだ方が無難です。